こきん製の本鳥の子にはすべて砧打ちを行っています。
砧打ちといっても知らない方も多いかと思います。
砧打ちとは一枚一枚の紙を数十枚重ねて木槌で丁寧に、たて横に数千回たたいて仕上げる工程のことです。現在では主流のローラー掛けをした紙とは一段と違った、紙の風合いが保たれます。
打紙加工された紙は繊維がつぶれ密度が増し、紙は風合いを保ちながらしなやかになり、光沢を帯び美しく仕上がる。また表面を平滑にする以外にも墨のにじみを防ぐといった効果があり、滑らかな運筆が得られ、料紙への墨のノリも大変良くなります。
弊社では、今現在もこの砧打ちを行っております。
砧打ちを行った本鳥の子の料紙は、大変書きやすいとご好評いただいております。