弊社は、昭和50年に日本橋におきまして、故・安東聖空先生に師事しました先代の故・魚田松園(村上美春)が自分の書く紙は自分で作るという信念のもとに創業いたしました。現在も先代から受け継いだ技法を守り、一枚一枚丁寧に手作業で仕上げております。
取り扱います商品は、古筆臨書の清書用紙・練習用紙をはじめ、装飾加工した全懐紙や半懐紙、長尺の巻子等もございます。三椏を使用した手漉き本鳥の子の和紙を中心に、長年多くのお客様に御愛顧頂いております。
現代ではほとんど行われなくなった、砧打ち(きぬたうち)を施した弊社の料紙は機械でローラーがけしたものより、より一層風合いとしなやかさ、心地よい墨ののりと滑らかな運筆が得られ、大変ご好評いただいております。
その他にも、半切や2尺×6尺サイズなどの練習用から展覧会出品用の画仙紙も多数取り揃えております。
一枚一枚の紙を数十枚重ねて木槌で丁寧に、たて横に数千回たたいて製品を仕上げております。そのためローラー掛けをした紙とは一段と違った、紙の風合いが保たれます。
紙の面の平滑性が低い場合、それを平滑にして書写しやすくするため、「紙を打つ」または「表面を擦って磨く」という熟紙加工を行いますが、紙漉きの技術が向上するに従い、現代ではほとんど行われなくなりました。
打紙加工された紙は繊維がつぶれ密度が増し、紙は風合いを保ちながらしなやかになり、光沢を帯び美しく仕上がります。また表面を平滑にする以外にも墨のにじみを防ぐといった効果があり、滑らかな運筆が得られ、料紙への墨ののりも大変良くなります。
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